日常

【シン・ヱヴァンゲリオン終劇】そして少年は大人になった

みなさんこんにちは、くろです

今日は待ちに待ち続け、いよいよ公開となった劇場版最新作「シン・ヱヴァンゲリオン」を観てきました。

兎にも角にも、私の感想としては「とてもよかった!!!」です。

まあ正直、「ん〜!!分からん!!!」ってところもたくさんありました。

というより細かい設定の部分に関しては本当に訳分からんが多かったし、

新しい単語とカタカナ多すぎぃ!!!ってなってました。

でも、その中でも私がこの映画を通して特によかったなぁと思ったのは

「自己肯定」を通して得た「本当の自分への成長」でした。

本記事では「シン・ヱヴァンゲリオン」の内容を一部含みます。直接的なネタバレは極力避けていますがご了承ください!

 

自己肯定

自己肯定とは簡単に言えば「自分を認める」ということです。ここでいう「自分を認める」というのは、「良いことも、悪いことも、それも自分」としてどんな自分のことも認めるということです。

エヴァに出てくるキャラクターの多くに共通して言えるのが「過去の体験を通して自分のこと(その環境)を認めていない・嫌い」ということだったように感じます。

それぞれが自分の事をどこか認めていなかったように思うのです。

そしてその様子が顕著に出ていたのが主人公のシンジ君でした。

「お父さんに捨てられた過去」を経て「自分の存在価値」が見いだせないシンジ君。

そんな中「エヴァに乗れ」というお父さんからの「期待」をかけられ、

「ここで成果を出せばお父さんに認めてもらえるかもしれない」と乗り続けたエヴァ。

無事に成果をあげ、やっと少し自分を認められたと思った矢先にいつも失う友人や仲間。

そりゃそんな人生過ごしていれば「自分なんて何やったってダメなんだ、、、」って

思いますよね、自分の事、否定しますよね、、、

私だったらもうしんどい、生きるの辞めたい。。。

 

そんなシンジ君、今回のシン・ヱヴァンゲリオンの劇中で長い長い時をへて、ようやく「自分は自分でいい」という自己肯定感を掴んでいきます。誰のためでもなく、誰に言われたわけでもなく、自分自身で選んだ結果を受け止め、そして前に歩み始めるの。

もうね、わたしゃ涙なしには見れませんでした(涙)

そんなシンジ君を認めるかのように、ゲンドウと渚くんがシンジ君にかける記憶に残ったセリフがあります。

「そうか、シンジ。お前はもう悲しみも死も、受け入れられるようになったのか。」

「シンジ君はもう現実で大人になったんだね。なんだか寂しい気もするけれど。」

(なお、どちらもニュアンス)

 

ね、渚くん、すごい分かる。

「どうせ僕はエヴァに乗るしかないんですよね。いいですよ、乗りますよ。

 それでみんなが良いんだったら、僕はいいですよ」

なんて冷ややかに言っていたシンジ君が懐かしい。。。ほんと、大人になったんだね、シンジくん、、、

本当の自分への成長

今回の劇中ではシンジ君以外の運命を仕組まれた子どもたちも、それぞれの形で自分を認め、前に歩んでいくようなシーンが描かれています。終盤ではそのトリガーになるのが自分を認めて前に歩き始めたシンジ君だったのもなんだかすごく感慨深いものがありましたねぇ。。。

私はその中でも特に「初期ロット」として綾波レイの記憶がない綾波レイ。彼女の「私ってなんだろう」と向き合って変化していく様子は短い時間の中だったとはいえ、すごく鮮明に覚えています。

「ありのままでいいのよ」や「あなたは綾波レイじゃないんでしょう?それなら綾波レイがどうするかなんて考えなくて良いのよ」などさまざまな名言を残してくれたキャラクターがいるのですが、予告等には出ていないのでぜひ本編を観に行って確認してみてほしいところ、、、

なんで綾波レイってあんなにかわいんだろう。昔から本当にかわいい。

そしてシンジは、シンジとなった

ということで今回は「シン・ヱヴァンゲリオン」を「自己肯定」や「成長」といった観点からのレビューをしてみました。

シンジ君が作品全体を通してこんなにも大人になっていく姿をリアルタイムで見れたことを私はとても嬉しく思います。これからのシンジ君ならきっとどこで何が起きても大丈夫。時には逃げるかもしれないけど、「きっとそれも僕なんだ」とか言って立ち直ってくれそうだもの。かっこいい。

シンジ君や運命を仕組まれた子どもたち意外にも割と多くの時間が「ゲンドウ」にもさかれていて、その話もしようかなぁと思ったのですが、私的には「はいはい、ユイね」って感じだったので辞めました笑

まぁでもゲンドウ君にとってはユイさんは唯一の希望の光だった訳で、そんな光を失ってしまった世界でどう生きたらいいか分からなくなってしまう気持ちも、分からないではないけどにゃん。(マリ風)

あとがき

2007年に始まった新劇場版シリーズ。ここまでにかれこれ14年の月日が流れました。

私が新劇場版を初めて映画館で見たのは12年前2009年に公開された「破」でした。その時私は高校生で、「ヱヴァンゲリオン」の作画がきれいになって帰ってくる!くらいに思って見にったのを覚えています。

観終わってみると、そこには全く知らない結末が待っていて、驚愕。

それから3年。

2012年に公開された「Q」は冒頭からもうぶったまげっぱなしで。

「は?葛木艦長?は???」ってなっていたのをよく覚えています。

そして今回の「シン・ヱヴァンゲリオン」。度重なる延期とコロナの影響により、9年、長い月日でした。もう公開しないんじゃないかとさえ思ったくらいです。

「破」と「Q」、そして今回の「シン」も全部、高校の時にできた友達と2人で見にいきました。

その友達、今は片道2時間、高速2500円かかる場所に引っ越してしまっていたため

1本の映画を見るためだけに7000円も使うことにはなってしまいましたが、

それを越すほどの満足度でした。

高校生だった頃の私たち、そして今の私たち。

シンジ君とともに歳を重ね、ともに成長できていたらいいねと笑い合えたのは、

なんだかとても幸せなことだなぁと感じました。

庵野監督を初め、エヴァシリーズに関わる全ての方々へ、完成させてくれてありがとうございました。たくさんの楽しい時間を本当にありがとうございました!

やっぱりもう一回くらいは映画館に見に行っちゃおうっと!!

 

それでは!